荘子が現代に現れたら……?二千三百年前も今も何ら変わらない。人間は生きる意味とは何なのか?同じことを繰り返しているだけではないのか?時を経ても変わらぬ荘子の考えを、あらたにひもとく。
おなじみの「庖丁」のエピソードや「井の中の蛙」、「胡蝶の夢」、「朝三暮四」や「渾沌に七つの穴を穿つ」。「無用の用」や「無知の知」などの言葉も、壮大な荘子の世界において改めて読んでみると、その深い意味が立ち上がってきます。
少しでも早く、高く、効率よくと頑張ってきたあなた。何年も先の老後を思い煩っているあなたにも、荘子はやさしく語りかけ、肩の力を抜いて、ゆったり大らかに「今」を生きる知恵を授けてくれます。