つくり手(企業)が顧客を想定して構築した価値が、顧客の中で再編成される……。現代では、すべてのものとサービスが、知恵をもって、体験をもって、会話をもって、情報をもって、顧客に編集し直されるのです。だから同じ素材であっても微妙に、味とニュアンスが異なる――。価値から発想していないものやサービスは淘汰されていくでしょう。それが顧客に渡ってから再編成されるにせよ、やはり提供する側では、価値からの発想が不可欠。つくり手が提供する本質的な価値が、大きく変容することはありません。そこに、顧客がそれまで生きてきた時間や体験といった、個々の振幅が新たな価値を付加するのです――(本文一部抜粋)。
顧客バリューアドバイザーとして、企業のコンセプト支援、広報支援を「顧客にとっての価値」という観点でアドバイスしている前田めぐる氏。ワーキングマザーの視点で、顧客の視点で、プランナーの視点で、企業の価値創造の手がかりとなる「バリュー(価値)のタネ」を100個贈ります。
価値のタネに水をやり、育て、新たな価値に生まれ変わらせる――。企業の広報や企画、マーケティング職に就く人のための価値創出のアイデア集。